そんな疑問に答えるべく現役デザイナーでありクリエイティブ事務所経営者のエイジが記事を書きました。ぜひ最後までどうぞ。
デザイナーにコミュ力は必要?スキルだけでは不十分な理由
「デザイナーは黙々と作業していればいい」そんなイメージを持っている方も多いと思います。
しかしこれ実は大きな間違い。現場で活躍するデザイナーほど、高いコミュニケーション能力を持っています。
この記事では、デザイナーにとっての“コミュ力”がなぜ重要なのか、どのように鍛えればいいのかを、現場目線で解説いたします。
そもそも「コミュ力」とは何を指すのか?
デザイナーにとってのコミュニケーション能力とは、単なる「おしゃべりのうまさ」ではありません。
デザインの現場では大まかに以下のようなコミュニケーション力が必要とされます。
◎自分の意図を伝える「説明力(プレゼン力)」
◎チームと協力してプロジェクトを進める「協調力」
デザイナーにコミュ力が必要な3つの理由
1. クライアントとのすれ違いを防ぐため
要望のズレや認識違いは、時間も労力も無駄にします。
クライアントの要望を引き出し整理しながら進めることで、お互いの信頼構築にもつながっていきます。
2. 自分のアイデアを守るため
「このデザイン、なんか微妙」と言われた時、理由をきちんと伝えられるかどうかが明暗を分けます。
どうしてこのようなデザインにしたのかメリットをきちんと伝え、相手の要望も汲み取り反映しながらより良いデザインを作り上げていきましょう。
3. チーム制作では必須スキル
特にUI/UXやWebデザインでは、エンジニアやPMとの連携が不可欠です。
自分の専門分野だけでなく協業する他分野の役割や性質をよく理解し双方の強みを活かせるようにしっかりコミュニケーションを取りましょう。
どのようなデザインにするのかはもちろん、デザインの機能性、業務範囲、データのやり取りなど多くのことを共有して知識と経験を蓄えましょう。
あなたのデザインを広げるヒントは他分野にあると言っても過言ではありません。
コミュ障でも大丈夫?内向的なデザイナーはどうすればいいの?
とはいえ安心してください。コミュ力はあるに越したことはありませんが、営業職のように社交的である必要はありません。
デザイナーに必要なのはあくまでもデザインの打ち合わせにおいてのコミュ力なのです。
◎レジュメや議事録の活用→打合せの要点をまとめたレジュメに沿って打合せし、決まったことの報告として議事録を提出。
◎参考資料の準備→相手の要望と認識のズレを無くすためにデザイン資料などを使って会話する。
要は相手の要望をしっかり聞きつつ、今後の作業にどのように落とし込むかの相互認識がズレていなければ、問題なく仕事は進められます。
むやみに「おしゃべり」である必要はありません。
会議、打合せの要点を理解しズレなく互いの認識を共有するための“静かなコミュ力”こそが、むしろ必要とされるスキルなのです。
コミュ力を磨くおすすめの方法3選
1. デザインを言語化するクセをつける
デザイナーが自分の仕事を説明する上で、これはどういったデザインなのかを知っていなければ言葉にすることはできません。
まずは世の中でよく耳にするデザイン形容詞から今目の前にあるデザインの特徴を言語化してみましょう。もちろん自分のデザイン成果物でも良いですし、既存のロゴやポスターでも構いません。まずはそのデザインを一言で言語化してみるクセをつけていきましょう。
そうすることで自然とデザインを語るための用語や知識が身についていくことでしょう。。
2. デザインの理由、ストーリーを意識する
上記1のデザイン言語化に理由をつけていきます。
どうしてこのようなデザインにしたのか?
このデザインを好む人はどんな人なのか?どのような時にどのような目的でこのデザインを見たり、触れたりするのか?そういったデザインの背景にあるストーリーを意識することで自然とデザインの理由も明らかになっていきます。
それこそがクライアントの求めるデザイン効果であり、コミュニケーションのカギになるでしょう。
3. フィードバックを受ける機会を作る
SNSやポートフォリオサイトで他人の反応を受け取ることで、自分では思いもしなかった気づきが得られることもあります。
また自分かからも様々なクリエイターに感想や送ることで言葉を探す勉強になったり、知識を蓄えることもできるでしょう。
直接会話する必要はないのでじっくり考えたり、調べたりすることができるのも利点です。
まとめ|「伝える力」も、立派なデザインスキル
どんなに素晴らしいデザインでも、伝わらなければ意味がありません。
デザイナーにとってのコミュ力とは、「表現力」の一部なのです。
自信がなくても大丈夫。少しずつでいいので、言葉と向き合ってみましょう。
それが、あなたのデザインの価値をさらに高めてくれるはずです。