デザインはもはや一部のプロだけの技能ではありません。 SNSのヘッダー画像やバナー、ブログのアイキャッチなど、誰もがデザインを必要とする時代になりました。
この記事では、そんな新時代のクリエイターや個人利用者のために、現代のニーズに合った「簡単に、だけど実用性高い」デザインツールを6種類、厳選してご紹介します。
1. Canva|初心者でもプロ級に!お手軽AI機能あり万能デザインツール
直感的な操作とテンプレートの豊富さで、誰でも手軽にプロ風デザインが作れる定番アプリ。
メリット
- 無料版から手軽に始められる
- 操作がとにかく直感的で簡単、ドラッグ&ドロップだけでバナーやSNS画像が完成
- 多ジャンル(ロゴ、名刺、YouTubeサムネ、Instagram、プレゼンシートなど)に対応したテンプレートが豊富
- 画像生成、文章生成、背景除去など使用頻度の高いAI機能が充実
- クラウドベースなのでチームで共有して作業が可能
- スマホアプリも使いやすく外出先でも作業可能
留意点・デメリット
- 無料プランでは一部素材・フォントが制限される
- 自由なカスタマイズにはやや限界あり、そのため商用利用を目的とした場合、他者と被るなどで制限を受ける可能性あり
向いている人
- デザイン初心者、自分のSNS投稿やブログをおしゃれにしたい人
- C to C(個人対個人)で気軽に副業を始めたい人
- チームで手軽に資料やクリエイティブを作成したい人
2. Figma|UI/UXデザイン、Webサイト作成に最適
Webブラウザ上で使える無料のUI/UXデザインツール。共同作業やWebサイト制作にも対応。
メリット
- 完全無料でプロレベルのUI/UXデザインが可能
- クラウドベースなので複数人でリアルタイム共同編集できる
- コンポーネント管理や自動レイアウト機能が直感的で簡単
- ノーコード制作ツールとの相性も抜群(STUDIO、Framer、Webflowなど)なので連携することでノーコード制作も可能
- ブラウザだけで動くので初期設定、環境構築など不要ですぐ始められる
留意点・デメリット
- UIフォントが英語中心で、日本語対応は限定的
- Adobeとの互換性が弱い
向いている人
- Web・UIデザインを始めたい人
- チームで共同作業することの多い人
- フロントエンドに強くなりたいノーコード制作者
3. Affinity Designer / Photo|買い切り型のプロ品質デザインツール
買い切りで使えるAdobe代替の本格派アプリ。コスパ重視のプロ・セミプロに人気。
メリット
- 買い切り型なので一度の購入で永続使用が可能
- Illustrator / Photoshop に匹敵する操作性と表現力
- オフライン作業できるので軽快な動作でスムーズな作業が可能
- ベクターもラスタデータも扱える
- Illustrator / Photoshopとの互換性あり(制限あり)
留意点・デメリット
- Adobeとの完全互換はない
- 機能が多く、慣れるまで時間がかかる
向いている人
- Adobe代替を探している中・上級者
- コスパ重視、ローカル保存・買い切り型が好みな方
- 細部までこだわったビジュアル表現がしたい人
4. CLIP STUDIO PAINT|イラスト、漫画、アニメも自在な万能ペイントツール
漫画やイラスト制作に特化しつつ、表現の幅広さでも定評のある国内外の人気ソフト。
メリット
- マンガ・イラストに特化した描画機能が圧倒的
- ベクター線の調整や3Dポーズ人形など、描画やアニメの補助機能も充実
- 背景描画に必須のパース定規搭載、3D素材も取り込み可能
- iPad版やスマホ版もあり、クロスデバイスで利用可
- 写真から線画抽出や漫画用フキダシ、トーン素材など使用頻度の高い機能も搭載
留意点・デメリット
- EX版はやや高価かつサブスクリプション制
- 機能が多すぎるため作業画面の整理や慣れるまでの時間などやや前準備が必要
向いている人
- マンガ・イラスト制作に取り組むクリエイター(イラストレーター、漫画家など)
- キャラクターをアニメーションで動かしたい人
- 創作系YouTuberやVtuberなど個人クリエイター
5. Looka|AIで自動ロゴ作成。ビジネス用に最適
AIが質問に答えるだけでロゴを自動生成してくれる、超時短ブランディングツール。
メリット
- 質問に答えるだけでロゴが自動生成される超時短ツール
- 商用利用可能なロゴを即ダウンロード可能
- Webサイト・名刺・SNSバナーなどへの展開もスムーズ
- デザイン初心者でも迷わず使える
留意点・デメリット
- ロゴデザインが似通うことがある
- 微調整には他ツールとの併用が必要
向いている人
- 小規模ビジネス・個人事業主
- 時間やコストをかけずにロゴを作りたい人
- 商標登録したロゴで名刺・SNSで統一ブランディングしたい人
6. Adobe Creative Cloud|プロを目指すなら最強のオールインワン
PhotoshopやIllustratorをはじめ、映像・Web制作にも対応した業界標準の総合ツール。
メリット
- Photoshop・Illustrator・Premiere Proなど全アプリ(ほぼクリエイティブ全ジャンル)が使い放題
- 業務現場・制作会社・教育機関などで標準採用されているため他のクリエイターと協業しやすい
- クラウド連携・Adobe Stock・AI機能など進化が止まらない
- 学割・法人契約・セールでコスパも悪くない
- テンプレートやチュートリアルも豊富で学びやすい
留意点・デメリット
- 月額費用が高く、個人には負担になることも
- 高機能ゆえに初心者には敷居が高い
向いている人
- 本格的なデザイン・映像制作を学びたい人
- デザインの仕事に就きたい就活生や転職希望者、対個人はもちろん企業からも仕事を受注したいクリエイター
- 複数ジャンルを横断した制作環境が欲しい人
まとめ:比較表・用途や予算に合ったものを選びましょう
アプリ名 |
難しさ |
主な特徴 |
プラン・価格 |
向いている人 |
---|---|---|---|---|
Canva |
★★ |
簡単・時短・万能 |
無料/Pro:月1,500円〜 |
デザイン初心者、副業、SNS投稿向け |
Figma |
★★★ |
UI/Web特化・無料 |
無料/有料:月750円〜 |
Web/UIデザイナー、ノーコード制作者 |
Affinity |
★★★ |
高機能・買切・軽快 |
各アプリ:買切ipad版2,700円、PC版10,400円、他 |
買切派、中〜上級者、Adobe代替を探す人 |
CLIP STUDIO |
★★★ |
絵・漫画・表現重視 |
月額480円〜/買切版6,400円〜 |
イラスト・マンガ、アニメ系創作ユーザー |
Looka |
★ |
自動生成・時短特化 |
ロゴ買切:約6,000円〜 |
単発業務、時間をかけたくない人 |
Adobe CC |
★★★★ |
プロ仕様・多機能 |
月額コンプリートプラン7,780円(単体は3,280円) |
本格派クリエイター、業務利用者、商標登録したい人 |
デザインアプリは「何をつくりたいのか」で選ぶのがポイントです。
迷っている方は、まずはCanvaかFigmaから触れてみるのがオススメです。またロゴを商用利用したい方はLookaも良いですね。
UIデザイン系のクリエイティブならFigma。
生業として長くデザインを仕事にしていきたい方はAdobe CCかAffinityを選ぶのが良いと思います。
自分に合ったデザインアプリを選んで、あなただけのクリエイティブを形にしましょう。